<<< Q & A・No.182>>>

 

 

 

 

サム クリニック ご担当者さま

 初めて、メールを送らせていただきました。お忙しいところ恐れ入りますが宜しくお願い致します。

 相談させていただきたいのは、我が家の愛犬のことです。ミニチュア・シュナウザーとヨーキーのミックス犬で、来月で3歳になります。今までこれといった病気も怪我もなく、元気に過ごしていました。ところが、この一週間ほど変な行動をとることが多くなりました。休んで座っている時や、遊んでいる時などに、空を見上げるような、空中の何かを探すような仕草をするのです。あまりに頻繁なので、とても気になります。はじめは、目の上の毛が邪魔なのかと思い、カットしましたが、変化はなく、相変わらず、上のほうばかり見ています。

 このところ、私が住んでいる地方では、雷雨が多く、犬は、雷のたびに家中をうろうろと逃げ回り、一番落ち着くソファーの下に潜り込んでばかりでした。雷が苦手なのは、子犬の時からずっとで、この行動はいつもどおりです。ただ、ほぼ毎日雷に悩まさせる一週間というのも、今までにはありませんでしたので、ストレスを感じているのかなぁと思います。また、近所でマンション工事が始まり、車両等の騒音や工事の音などがするようになったことも、関係があるのではとも思います。

 家には、たいていは誰かがいますので、あまりひとりになることはありません。散歩が大好きで、朝と夕方行きますが、散歩の時は変わった行動はないようです。食欲も、以前と変わりませんし、お昼寝もしています。しかし、起きている時はなんとなく、怯えたように尻尾を丸くちぢめてうろうろ歩き回ったりすることが多いです。

 何か、ストレスなどからくる心の病気なのでしょうか?とても心配なもので、是非ともアドバイスをいただけると幸いです。宜しくお願いいたします。

                                 ○○○ ○○○

 

  

   

 

 

 

 

○○○様

 てんかん発作のひとつのタイプとして、感覚性発作というのがあります。その感覚性発作の中でも、とりわけ脳の後頭葉に何らかの障害が生じた場合、人では、目の前にスポットライトが当たっているような、あるいは閃光が発せられているような異常な感覚を経験するといわれています。犬や猫でも同様の発作が生じた場合には、その最中に同じような感覚を味わっている可能性は否定出来ません。現実に、犬でのfly-catchingと呼ばれる、居もしないハエに飛びつくような動作は、その発作のタイプのひとつであろうといわれています。

 したがって、今回のワンちゃんの様子は、そういった感覚性のてんかん発作である可能性も完全には否定出来ませんが、そこまで考えずとも、おそらくはここ最近、連日の雷雨や工事の騒音に見舞われたことで、音の刺激に対してはかなり過敏な状態になっているはずです。人には聞き取れないほどの遠くの雷鳴やその微かな気配にも過度に反応したり、それがいつまた襲ってくるかもしれないという恐怖から、上方を見上げて身構えているのではと考えた方が自然だと思います。臆病な個体ではありうることです。 

 

   

 

 

 

 

SAM CLINIC ご担当者さま

 お忙しいところ、ご丁寧にお返事下さりありがとうございました。

 ご説明を読ませて頂き、すこしほっと致しました。この頃は、お天気も良く雷雨にも見舞われないせいか、空を見上げるような行動がかなり減ってきたようです。それでもたまに見受けられますが、尻尾を丸めて部屋の中をうろうろすることは、なくなりました。たぶん、ご指摘頂いたとおり、雷雨と工事の騒音の影響だったのかもしれません。

 何か大きな病気では?と心配致しましたが、脳障害の可能性は低いようですので、このまま様子を見ていきたいと思います。気候も涼しくなって外での遊びが楽しめるようになりましたので、たくさん遊んであげるつもりです。

 このたびは、お世話になりました。

                                 ○○○ ○○○

 

  

  

 


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