<<< Q & A・No.181>>>

 

 

 

 

 気になる行動があり、相談させていただきたいと思いまして、メールさせていただきます。よろしくお願いします。

 スコティッシュフォールドの立ち耳の5ヶ月になる女の子のことなんですが、いきなり背中を盛り上げて、足と手が横に平行になって、顔はあごを引いてる感じで(上目づかいに似たような)、目は目を合わせないどこを見てるかわからない感じで、こちらに向かってくる時、ちょっとしたジャンプを繰り返しながら近づいてきます。毛は逆立ってないけど、尻尾はたまに太くなる時もあります。特に鳴いたりもしないです。

 いきなりドアを開けるとなったりしたので、急な大きめな音に反応してるのかと思ったら、昨日は夕方家の帰ってから、すぐ用事でまた家を出なきゃいけなかったんですが、私が出る時に、いきなりそうなって、抱き上げたら、ゴロゴロとのどを鳴らしならがら、顔や頭にスリスリと甘えてきました。でも、また下ろしたら同じ行動をしました。とくにどこを見てるかわからない目が怖くて、障害があるのでは、と思ったりしてしまいます。

 朝はいつも5時くらいに顔中を舐めて、髪をすごい力で歯でむしゃむしゃとするんですけど、それはお腹が減ってるだけなんでしょうか?髪を食べてるんじゃないかと心配になります。

 もう一つあるんですが、結構まだやんちゃなので、部屋の中を走りまわって、壁やテーブルに頭をよくぶつけてるのですが、一昨日、150センチくらいの高さに居て、自分で落とした猫じゃらしに反応してそのまま頭から落ちました。自分でもビックリしたようで、目を丸くしていて、少し頭が揺れていたんですが、脳震盪を起こしていたのでしょうか?そういうのが続くと脳に障害が残ったりしませんか?

 お忙しいと思いますが、是非お返事よろしくお願いします。朝の起こしてくるのに関してはアドバイスなんかもあれば幸いです。少し寝不足なもので。。

 スコティッシュは遺伝的な異常が多いみたいな事もよくサイトで見掛けるので、すごく心配で…どうかよろしくお願いします。

 

  

   

 

 

 

 

○○様

 お宅の猫ちゃんに見られる一連の行動は、どの子猫にもその成長過程でごく普通に見られる遊び行動です。子猫の社会的遊びは、基本的には獲物を追いかける行動と、他の個体との闘争の行動から派生した動作が大部分を占めています。お宅の猫ちゃんの行動は,そのうちの闘争の行動のレパートリーのひとつで、往々にして身体は相手に対して横向きになり、つま先立ちするように脚を目一杯伸ばし、背中を丸め尻尾を膨らませて跳ねるように相手に接近する。これはすべて闘争相手に対して自分を大きく見せることで威圧感を与える、俗にいうはったりをかますための動作です。

 普通、こうした遊びは、ほかに兄妹がいればその子猫同士で頻繁に行なわれ、相手を襲ったり追いかけたりする役割が交互に入れ替わりながら、さらにはそれに取っ組み合いを交えた動作が組み合わされるなどして様々なバリエーションを生み出します。それをする遊び相手のいないお宅の猫ちゃんのような場合は、今回のように飼主をそういう遊びに誘い込もうとします。ただし、遊びが昂じてくると、突如本気モードにスイッチが入ってしまうことがあるので、無防備でやわな皮膚を曝している我々人間が遊び相手になる場合は、適当なところで切り上げた方が無難です。

 髪の毛をわしゃわしゃするのは、頭皮とか脇の下など汗腺や皮脂腺が多く発達している部分は、ある種の脂肪酸など子猫をそそる匂い成分の分泌が多いからかもしれません。またラノリン成分が含まれるヘアーリンスなどを使っているとそれに反応して、お乳を吸う時のように髪に鼻を押し付けてくる子猫は結構います。なお、深夜から早朝にかけては、本来が夜行性の猫にとっては最も活動性の高い時間帯ですから、当然遊びたいという衝動も強いはずです。早朝の顔舐めはその誘いかもしれません。それはちょっと勘弁ということであれば、前の晩に遊びをけしかけ、そこで子猫が疲れ果てるまでたっぷりと運動させ、エネルギーを消費し尽くしておけば翌朝は安泰です。

 部屋の中を走り回ってる最中に自分で身体をどこかにぶつけたり、2メートルにも満たない程度の高さから落ちたくらいで、いちいち脳震盪を起こしたり脳障害なんか起こしていたら、恥ずかしくて猫なんかやってられませんよ。まして20歳になるような老猫などではなく、前身がしなやかさの固まりみたいな現役バリバリの若猫が。

 

 

   

 

 

 

 

 早速のお返事ありがとうございます。それも丁寧にわかりやすくありがとうございました。

 これからも仲良く生活していきたいと思います。何かありましたらまた相談やクリニックの方へも伺いたいと思いますので、その時はまたよろしくお願いします。

 本当にありがとうございました。

  

  

 


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