<<< Q & A・No.180 >>>

 

 

 

 

 はじめまして。心臓が悪いキャバリアの老犬を飼っていて、現在動物病院に通って、メイベットを飲ませているのですが最近日中も吠えるのが止まりません。現在の病院には打つ手なしと突き放されてしまいました。

そちらにご相談に行けば何か手立てを考えていただけるのでしょうか。お返事お待ちしています。

 

   

   

 

 

 

 

○○様

 どのような状況に対して打つ手なしと言われたのか、その詳しい内容や経緯などがまったくわかりませんので、相談に行けば何か手立てを考えてくれるのかと言われても返答に窮します。メイベットを飲ませている。吠えるのが止まらない。というと認知症(痴呆)と診断されているんでしょうかね。それと心臓が悪いこととどう関連があるのか、申し訳ありませんがこれでは答えようがありません。

 

   

 

 

 

 

 お返事ありがとうございます。すみません。文字数の制限があったものですから、色々と省いてしまいました。私は三茶在住で、12歳のキャバリアを飼っています。数年前に心臓病と診断されて心臓病のお薬を、更に数ヶ月前に痴呆と診断されて、メイベットDCを貰って通院しています。

 普段は全くうんとも鳴かないような大人しい子なのですが、最近日中に抑揚もなく吠えるようになったり、何かにおびえるようになってビクビクしたりしています。現在の先生は、これは痴呆の症状でメイベット以外には痴呆の薬はないので、これ以上はどうしようもないと言われました。

それでも、何かできることはないだろうかと思って先生にメールでご相談した次第です。今の病院にも不信を抱いていたものですから。お返事頂ければ嬉しいです。   ○○

 

  

  

 

 

 

 

○○様

 犬の痴呆(認知症)に関しては、生活リズム、感情表出、習得行動など、全部で10項目ほどの判定基準に基づき、詳細に評価したうえでないとおよそ診断はつきません。確かに鳴き声というのもその基準の一つではありますが、単調で大きな声で鳴くようになるのは老犬の特徴でもあり、それだけではとても痴呆とは断定できません。なによりも、それが痴呆の特徴である真夜中から明け方にかけてではなく昼間ということになると、痴呆とはどこか違うように思えますがどうなんでしょう。

 もともと気が小さい臆病な犬の場合などは、老化が進むことで嗅覚や聴覚が鈍化したり、老年性白内障により視力が低下するなどして、今まで自分を取巻いていた世界から隔絶されると急に不安が生ずるようになり、それが今回のような行動につながることはよくあることです。ほかにも痴呆ほどではないにせよ、生理的レベルでの正常な老化過程で生ずる軽度の認知機能の低下や見当識障害などもしばしば同様の不安感をもたらします。

 なお、明らかな痴呆の場合は、脳神経細胞の不可逆的な変性によるものであり、一旦発症すれば残念ながら現在のところ治療法はありません。ただし、EPAやDHAといった、オメガ3やオメガ6と呼ばれるタイプの不飽和脂肪酸を高濃度で摂取することにより、治療は望めないまでもその症状をある程度コントロールできる場合もあります。メイベットDCはそのような目的のためのサプリメントですが、ほかにそのような成分を多く含んだ療法食もあります。

 もっとも、痴呆ではなく一般的な老化にともなう、一見、痴呆様症状の発現ということであれば、飼主の対応の仕方によってはそれなりに改善が期待できるケースがほとんどです。要は、多くは感覚器官が鈍化することによって生ずる、心因性のストレスなどを軽減することである程度解決できます。今回のケースも、多分にそのような症例のひとつではないかと思うのですが。

 

   

 

 

 

 

サムクリニック院長先生

 ○○です。お忙しい中詳細なご回答、本当にありがとうございました!先生のおっしゃったことには、本当に思い当たるふしが多々あって、納得させられました。痴呆ではないのかもしれないのですね。ちなみに、毎日吠える症状がでるわけではなくここ数日はケロッとして元気そのものです。

 それで、病院にお伺いさせて頂いて先生に直接、診察して頂いた方がよろしいのでしょうか?お鼻の先も禿げてきていて、これも今の先生には何もできないと言われています。そのほかにもできれば、心臓など他のところも診て頂けたらと思います。  ○○

 

 

 


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