<<< Q & A・No.178 >>>

 

 

 

 

 はじめまして。Mダックスフンド♂3歳を飼ってます。

 去年11月に夜、お尻からの震え(2時間)と夜間3度嘔吐して(便問題なし、翌朝食欲なし)翌日近所の病院へ診てもらったところ。以前レントゲンでの脾臓の大きい(普通の3倍)ことがわかっていましたが、今回はバリュウムを飲んでレントゲンを2回撮りました。その結果、脾臓が大きいので胃が引っ張られ?て胃の位置と変形しているので5時間経っても便が腸に進まないとのことがわかりました。この時は、脾臓の摘出手術も考えて様子みていきましょうとの話でした。

 2ヶ月経って今日も同じように昼間お尻からの震えが2度あり、時間は15分ぐらいでしたので病院にはいかのかったのですが、きちんと診てもらったほうがいいのでしょうか?食欲もあって便も問題なく、元気もあるので(体温7.2℃)あまり心配はいらないのでしょうか。この震えは脾臓のことからきた症状なのか。震えの症状は他の病気でもありえるのか教えていただきたいと思います。

 震えは悪寒みたいな小刻みな震え方です。痙攣ではないと思います(硬直、表情も変わりないので。震えている時は、いつもと変わく寝てたりトイレにも行ったり動きもあります)。お尻の方から動いて顔の方まで震えています。わかりずらい文章で申しわけないです。お忙しいと思いますが、回答メールを頂けたら安心です。よろしくお願いします。

 

 

  

   

 

 

 

 

○○様

 一般にふるえが見られるのは、ご存知のように寒さを感じている時、筋肉が疲労している時、恐怖を感じている時、緊張している時などで、個体毎にそれぞれの感受性の違いにより程度の差はあったとしても、生理的にみればこれは異常ではありません。もっとも、発熱している時や、痛みを感じている時のふるえとなると、その原因となっている病気があるわけですから、程度によっては病院で診てもらう必要があろうかと思います。

 なお、脾臓の腫大(脾腫)とふるえとの直接的な因果関係は、まず考えにくいと思います。通常、脾臓の腫大は、本来脾臓の病気というよりもほかに何らかの基礎疾患があり、その症状のひとつとして現れるものです。しかし、それにより脾臓が腫れたからといって、脾腫自体が臨床症状を伴うことはまずありませんので、症状が出るとすれば、それは元の基礎疾患によるものです。そこで脾腫を起こす疾患をあげてみても、その中でふるえという症状と直接結びつくような疾患は思い当たりません。

 普通、血液中のカルシウムが減少(相対的にリンは増加)すると、筋肉の興奮性が高まることで「筋肉振せん」すなわちふるえが起こりやすくなります。すなわち、筋肉は常に緊張していて、僅かな機械的刺激に対しても鋭敏に反応して、ぷるぷるしたりぴくぴくするというわけです。そんなことはないとは思いますが、子犬の頃から肉や内蔵がほとんどという、リンの含有量に比べると相対的にカルシウムの含有量が少ない、栄養バランスのとれていない偏った食餌を与えているような場合は要注意です。  

 ほかにも低カルシウム血症を起こす病気としては、上皮小体機能低下症などもありますが、そちらについては、当院のウエブサイトの教育講座のページにある、犬と猫の病気等に関するQ&A実例のコーナーで、犬に関する身体面のQ&A一覧から、「No.066 いつもふるえてます」のファイルを開いてみて参考になさって下さい。

 なお、犬の上皮小体機能低下症の場合は、免疫介在性の上皮小体炎が原因となることが多いので、もしそれが疑われるようならば、脾臓の腫大は免疫応答によっても起こりうるので、ことによると何らかの関係があるのかもしれません。しかし、そういった病気も否定された場合には、今回のふるえの原因は何なのか皆目見当がつきまません。お手上げです。ごめんなさい。

 

 

 

   

 

 

 

 

 相談回答メールありがとうございます。とても細かくわかりやすく書いていただきまして、とっても安心しました。ふるえの原因となる病気を調べることが一番だと思いました。今はとても元気もいいのでもう少し様子をみて健診なり考えてみたいと思います。 ファイルも参考にします。 お忙しい中回答して頂きましてありがとうございました。

 

 

 

  

 


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